ポーランド人作曲家による 不気味なサウンドトラック10選
ポーランドの魂にはダークサイドがある。この象徴的な、背筋も凍るサウンドトラック10選が示すのは、ポーランドの作曲家は間違いなく、ポーランド語の綴りよりもさらに悪夢的な音楽を作る名人だということだ。
1. クシシュトフ・コメダ – 『ローズマリーの赤ちゃん(Rosemary's Baby)』
伝説的なポーランド人作曲家クシシュトフ・コメダ(Krzysztof Komeda)は、ジャズ音楽家としての華々しい経歴に加え、有名な映画音楽も数多く手がけている。ロマン・ポランスキ(Roman Polański)の名作ホラー『ローズマリーの赤ちゃん』のサウンドトラックは、鑑賞者がゾッとするような深みを体現している。子供らしいメロディと、不気味な子守唄のような歌声が、悪魔の胎児をめぐる筋書きにぴったりである。
2. クシシュトフ・ペンデレツキ – 『シャイニング(The Shining)』
ポーランドが生んだ、もうひとりのホラーサウンドの巨匠クシシュトフ・ペンデレツキ(Krzysztof Penderecki)は、スタンリー・キューブリックの『シャイニング(The Shining)』の音楽を作曲し、さらにいくつかの恐ろしい作品を手がけた。ハリウッドの寵児であったこの前衛的な作曲家は、世界中の観客を恐怖に陥れたいと望む多くの監督たちにその才能を貸したのである。
3. アンジェイ・コジンスキ – 『ポゼッション(Opętanie)』
アンジェイ・コジンスキ(Andrzej Korzyński)は、コメダやペンデレツキほどポーランド国外では知られていないが、サウンドトラック愛好家たちがこの名盤を発掘したら、ある日世界を席巻するかもしれない。アンジェイ・ジュワフスキ(Andrzej Żuławski)監督のシュールレアリスム・ホラー『ポゼッション』のサウンドトラックは、不吉に叫ぶとともに、1980年代のエレクトロな雰囲気を漂わせている。
4. ヴォイチェフ・キラル – 『ドラキュラ(Bram Stoker's Dracula)』
『ドラキュラ』のゴシック的テーマの印象は、作曲家ヴォイチェフ・キラル(Wojciech Kilar)の音楽のおかげで強度を増し、数え切れぬファンをトラウマにし、魅了してきた。キラルの見事な交響曲は100本以上の映画で使用されている。
5. クシシュトフ・ペンデレツキ – 『シャッター・アイランド(Shutter Island)』
マーティン・スコセッシ監督『シャッター・アイランド』に張りつめる緊張感は、ペンデレツキの『交響曲第3番:パッサカリア–アレグロ・モデラート』に負うところが大きいが、それはスコセッシ監督に限ったことではない。この独特の楽曲は1990年代以降、いくつかの映画に使われている。
6. クシシュトフ・コメダ – 『吸血鬼(Fearless Vampire Killers)』
コメダとポランスキが組んだもうひとつの作品『吸血鬼』のサウンドトラックは、ポーランド的な不気味さを二重にしている。シャロン・テート(Sharon Tate)とポランスキ自身の演技も加わり、恐怖の名作となった。
7. クシシュトフ・ペンデレツキ – 『トゥモロー・ワールド(Children of Men)』
キュアロン監督のディストピア・スリラーは、ペンデレツキの『広島の犠牲者に捧げる哀歌』を巧みに使っている。不協和音や高音のトリルは、特にこのような終末設定に適している。
8. ズビグニエフ・プレイスネル – 『殺人に関する短いフィルム(Krótki film o zabijaniu)』
クシシュトフ・キェシロフスキ(Krzysztof Kieślowski)監督の傑作に流れる郷愁を誘うメロディックな楽曲は、映画の主人公の物語と同様に、記憶から離れない。ズビグニエフ・プレイスネル(Zbigniew Preisner)のネオ・ロマンティックなスタイルが、終わりなき殺人シーンに冷たい感触を与えている。
9. クシシュトフ・ペンデレツキ – 『エクソシスト(The Exorcist)』
ペンデレツキ再登場。幽霊のような楽曲『ポリモルフィア』はホラー映画に何度も使われているが、中でも『エクソシスト』の悪魔憑きのシーンとの組み合わせが最も印象深い。
10. ヴォイチェフ・キラル – 『ナインスゲート(The Ninth Gate)』
ポランスキが悪魔のような雰囲気を作り出すのには何の助けもいらないが、キラルの荘厳なサウンドトラックが流れると、悪魔の地球への到来が本当に間近に感じられる。
出典:独自資料、2014年10月LB編集
日本語訳:パヴェウ・パフチャレク(Paweł Pachciarek)、YA、2022年11月