小松千倫
Komatsu Kazumichi
1992年高知県生まれ。音楽家、美術家、DJ。これまでに、angoisse (バルセロナ)、BUS editions (ロンドン)、flau (東京)、Manila Institute (ニューヨーク)、psalmus diuersae (サンフランシスコ)、REST NOW! (ミラノ)等、様々なレーベルやパブリッシャーより、複数の名義で膨大な数の音源をリリース。また、情報環境下における身体と表象の関係、その記憶や伝承について光や歌といった媒体を用いて制作・研究している。
主な展覧会に「FAKEBOOK」(Workstation.、東京、2016)、『Bee Wee』(TALION GALLERY、東京、2020) 、『Silent Category 沈黙のカテゴリー』(CCO、大阪、2021)、『Standing Ovation | 四肢の向かう先』(旧ホテルニューアカオ、静岡、2021)、『惑星ザムザ Planet Samsa』(牛込神楽坂、東京、2022)など。
主なパフォーマンス・コラボレーションに「SonarSound Tokyo 2013」(Studio Coast、2013 )、「ZEN 55」 (SALA VOL、バルセロナ、2018)、「Untitled」 (Silencio、パリ、2018)、「Genome 6.66 Mbp VS Dark Jinja」(ALL、上海、2018)、テオ・カシアーニ「LECTURE (02) 」(京都芸術センター、2019)、「悲哀总会」 (Senggi Studio、ソウル、2019)、イシャム・ベラダ「Présage」(横浜トリエンナーレ2020 エピソード00、横浜、2019)、PUGMENT 「Purple Plant 」(東京都現代美術館、2019)など。
コレクティヴ・ワスキ(ユリア・ゴラホフスカ、ヤゴダ・クフィアトコフスカ、下村杏奈)
Kolektyw Łaski
“ワルシャワ美術アカデミーのメディア・アート科で出会った3人で2018年より活動。個々に活動を続けつつ、友情と社会的関与芸術の必要性から結びついている。作品はアイデンティティ、歴史、記憶、ジェンダー、フェミニズム、エコロジーなどと関わり、シスターフッドと現実を変える芸術の力を信じる。最初のプロジェクト《新愛国歌本》(2018-)は現在も継続中であり、2018年若手狼賞受賞。複数のポーランドと海外の展覧会とプロジェクトに参加。日本では、2021年「Lost in Translation」展(京都市立芸術ギャラリー@KCUA)、「Study」参加。
ダニエル・コニウシュ
Daniel Koniusz
1985年生まれ、ポズナン(ポーランド)在住。2012年ポズナン美術大学卒業。同大学博士学位取得。主にオーディオビジュアル作品を制作する。マグダレナ・アバカノヴィチ芸術大学(ポズナン)メディアアート部長。同大学にて音響スタジオ運営。音、建築、写真、彫刻など様々なメディアを使用し、現代のナラティブ、対人コミュニケーションにおける形式と言語、音や視覚的、意味論的、経済的コミュニケーションに注目。ウャズドフスキ城現代美術センター(ワルシャワ、ポーランド)、ポズナン国立美術館(ポーランド)やイタリア、ドイツ、中国など国内外の多くの展覧会に参加。「セレブレーション 日本ポーランド現代美術展」2019及び龍野アートプロジェクト2020、「山怪」展(京都、2021)にも出品。
タラス・ゲンビク
Taras Gembik
1996年、カミエン・コシェルスキ(ウクライナ)生まれ。2013年よりポーランド在住。パフォーマー、文化活動に従事。移住や難民の経験を持つ多様な人々のコミュニティ作りに焦点を当てた集団ブリスキスト(近接)、ワルシャワ近代美術館での連帯文化の家「スウォネチュニク(ひまわり)」共同設立者。芸術を個人の共感と美の言語に翻訳して展覧会を巡り、パフォーマンスを企画し、他のギャラリーでも展覧会をウクライナ語に翻訳している。
トゥアン・マミ
Tuan Mami
トゥアン・マミは、サイトスペシフィック・インスタレーション、ビデオ、パフォーマンス、コンセプチュアル・アートの分野で活動する学際的・実験的なアーティストであり、常に新しいメディア、手段、方法を探求し、内省的な問いかけや社会調査によって進化を続けている。近年は、移動を繰り返しながら、私たちがどのように「人間」であるかという概念を探求し、観察している。2014年から、マミはベトナムと世界中のベトナム人ディアスポラについて研究している。マミは、これらのコミュニティで何が起こったのか、何が残ったのか、文化的、精神的、政治的な文脈から、新しい文脈に適応し生き残ろうとする様子を観察しようとしている。彼の焦点は、人生、人と人、人と環境との社会的相互作用についての疑問であり、特定の現実から人や物が社会的プロセスに入り込み、共に関与するような状況を再構築しようとする。
ボグナ・ブルスカ
Bogna Burska
画家、写真家、ディレクター、インスタレーション、映像作品、ファウンド・フッテージ・フィルム、ドラマティック・テキストなどの作家として活躍。グダニスク美術アカデミー、インターメディア学科教授、ワルシャワ大学ポーランド文化研究所で社会芸術講義。沙羅・ギャラリー(ワルシャワ)所属。血の色で塗られたインスタレーションや赤い絵画など、彼女の作品には血が頻繁にモチーフとして登場し、一般的に醜いもの、嫌悪感をもよおしたり拒絶されるものと、美しいものが併置される。
彼女の作品は、批評的芸術と美的な問題への取り組みとを組み合わせたものと評されている。長年にわたり、創造のメカニズムを示し、現代文化の物語を描いたファウンド・フッテージ・ビデオを制作してきた。最新の詩的な絵画では、繊細で有機的である。現実の首尾一貫したイメージの構築に関する問題を扱っている。「巣」「暴力の終わり」(マグダ・モシェヴィチとの共著)「聾唖者の乱」などのテキストを執筆し、美術画廊や劇場空間で発表している。
前田耕平
Maeda Kohei
1991年和歌山生まれ。2017年京都市立芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻構想設計修了。人や自然、物事との関係や距離に興味を向けて、自身の体験を手がかりに、映像やパフォーマンスなど様々なアプローチによる探求の旅を続けている。プロジェクトに南方熊楠の哲学思想を追った「まんだらぼ」や川の生態を観察する「高瀬川モニタリング部」などがある。近年の展覧会に「点る山,麓の座」国際芸術センター青森(青森,2022)個展、「紀南アートウィーク2021」南方熊楠顕彰館(和歌山,2021)、「群馬青年ビエンナーレ2021」群馬県立近代美術館(群馬,2021)などがある。
マルタ・ロマンキフ
Marta Romankiv
1995年リヴィウ(ウクライナ)生まれ、2015年よりポーランド在住。リヴィウ州立装飾と用芸術大学で陶芸科卒業。クラクフ教育大学(ポーランド)で芸術とメディア専攻、学士号を取得。シチェチンの芸術アカデミー(ポーランド)で修士号取得。国際的に活躍し、主に社会的排除、特に国籍、市民権、および関連する社会的不平等、アイデンティティ、法的問題などのテーマに焦点を当てている。彼女のプロジェクトは通常、参加型であり、社会活動、科学、芸術の境界に位置する。
ミコワイ・ソプチャク
Mikołaj Sobczak
1989年ポズナン(ポーランド)生まれ。ワルシャワ美術アカデミー空間活動スタジオ卒業、奨学金を得てベルリン芸術大学、ミュンスター芸術アカデミーで学び、アムステルダム市立美術アカデミーでレジデンス。映像、絵画、陶作品を制作し、パフォーマンスも行う。ドイツ人作家、ニコラス・グラフィアと頻繁にコラボレーションを実施。最近の主な展覧会は、世界文化の家(ベルリン)、MUDAM(ルクセンブルク)、ワルシャワ近代美術館、ルートヴィヒ美術館(ケルン)などがある。ソプチャクは、政治的問題や歴史的ポリシーに焦点を当てた作品を制作し、疎外された人々の視点や生き方を重視し、物語を構築し、現在の世界的・社会的問題の理由を追究している。