パネルディスカッションでは「コミュニティ/ケア/ラボラトリー」というキーワードを中心に、現在のアート・レジデンスに影響を与えている問題を探っていきます。「コミュニティ/ケア/ラボラトリー」とは、長年レジデンスを実践してきた人々の協働作業の中から現れてきた価値観です。かつてのレジデンスでは、制作モデル、レジデンス形態、滞在期間などに焦点が当たっていましたが、現在では、アーティスト、地域社会、受け入れ団体代表者の間の関係構築プロセスに注目が集まっています。
移動が制限された世界におけるレジデンス機関の状況分析。オンライン・レジデンスなど、現状の課題に対する答えとなりつつある新しいレジデンスの形、その効果と可能性。レジデンス機関の周辺にできる持続的あるいは一時的なコミュニティ、またレジデンス参加者、地域コミュニティ、国際コミュニティといった異なるレベルの関係の方向性。地域社会の文脈における文化移転(cultural transfer)の問題。このようなテーマについて共に議論したいと考えます。
またこのセミナーでは「Online Open Studios」と題したセッションを通じて、レジデンス機関の交流とネットワーク化も目指しています。レジデンスの運営団体やイニシアティブは、7分間の枠の中で、プロフィール、プログラム、レジデンス参加者のプロジェクトについて自由な形式で発表できます。関心のある機関は、申込フォームのオプションにチェックを入れてください。
開催日時:
- 2020年10月29日『COMMUNITY』, 10:00 CET(日本時間18:00)開始
- 2020年11月5日『CARE』, 10:00 CET(日本時間18:00)開始
- 2020年11月26日『LABORATORY』, 10:00 CET(日本時間18:00)開始
申込はこちらのフォームに記入してください。2020年11月25日(水)まで有効です。
セミナーは英語で行われます。
セミナーへの参加は無料です。
質問はこちらにお送りください: btrojanowska@iam.pl
本セミナーは、日本ポーランド国交樹立百周年を記念してアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートが開始した『セレブレーション』プロジェクトの継続事業の一環として、カトヴィツェ美術大学の研究力維持・発展のための資金援助を受けて開催されます。
プロジェクト・パートナー: Akademie Schloss Solitude Stuttgart(ドイツ), 京都芸術センター; Parallax Network(ASP Katowice(カトヴィツェ美術大学/ポーランド), Chelsea College of Art London(イギリス), HDK Valand - Academy of Art and Design(スウェーデン)、Plymouth University(イギリス)), Nida Art Colony/Academy of Art Vilnius(リトアニア), CSW Kronika w Bytomiu(ヴィトム・クロニカ現代美術センター/ポーランド), DutchCulture | TransArtists(オランダ)