ポーランドの優れた絵本作家12人
絵で語らせ、古典を大胆に解釈し、ポーランド派イラストの伝統から最高のものを受け継ぎ、幼い読者だってれっきとしたアートの鑑賞者なのだということを思い出させてくれる。そんな本を作る作家たちのおかげで、子どものためのすてきな絵本の選択肢がますます増えている。
マルタ・イグネルスカMarta Ignerska
マルタ・イグネルスカMarta Ignerskaはこれまでに十数冊の絵本を刊行しているが、反響がなかった本など一冊もない。若い世代のグラフィックデザイナーの中でも群を抜く才能溢れる一人である。手がけた絵本は世界中の子どもと大人に高く評価されている。形を工夫し、ルドヴィク・イェジー・ケルンLudwik Jerzy Kernやユリアン・トゥヴィムJulian Tuwimの詩をはじめとする古典に再解釈を加え、新しいシンボルを使い、様々な技法を駆使して音を描く。
イグネルスカの『大きい夢Wielkie marzenia』はタブロイド版サイズで、21枚のクラフト紙いっぱいにカラフルな夢が描かれている。『アルファベットAlfabet』では文字を愉快なキャラクターに変身させ、『フレデリック・ショパンとその音楽Fryderyk Chopin i jego muzyki』ではマーカーや鉛筆、ボールペンを使った現代的な方法で表現した。数々の受賞歴を誇る『とんとん拍子Wszystko gra』は文章をアンナ・チェルヴィンスカ=リデルAnna Czerwińska-Rydelが担当し、音と音楽そしてシンフォニーオーケストラとは何であるかを幼い読者に見事に説明してみせた。
国際児童図書評議会(IBBY)のポーランド支部による最優秀賞Książka Roku Polskiej Sekcji IBBYや、名誉あるボローニャ国際児童図書賞Bologna Ragazzi Awardをノンフィクション部門で31カ国1000冊以上の絵本の中から受賞。2017年3月イグネルスカは、グラフィックデザイナーで絵本作家のアレクサンドラ・ミジェリンスカ&ダニエル・ミジェリンスキ夫妻Aleksandra Mizielińska、Daniel Mizieliński、小説家のオルガ・トカルチュクOlga Tokarczuk、ヤツェク・デネルJacek Dehnel、ジグムント・ミウォシェフスキZygmunt Miłoszewskiとともにロンドン・ブックフェアにポーランド文学代表として参加する。
アレクサンドラ・ミジェリンスカ、ダニエル・ミジェリンスキ夫妻,ヒポポタム・スタジオAleksandra i Daniel Mizielińscy,Hipopotam Studio
こちらの夫婦デュオについてはご紹介に及ぶまい。アレクサンドラ・ミジェリンスカとダニエル・ミジェリンスキは子どもの本の市場に自分たちだけのニッチを見つけ、誰にも真似できないスタイルと独自のブランドを作り上げた。著書『マップス: 新・世界図絵Mapy』は大型本で、細かいところまで丹念に描かれ、いつまで見ていても飽きることがない。ニューヨーク・タイムズの選ぶ2016年の優れた本のリストにも名を連ねた。20カ国以上で出版され、世界中の子どもと大人の心を掴んだ。4000枚のイラストは3年がかり、この本のために特別なフォントMrs WhiteとCartographerも開発した。
『ハ.ウ.ス.D.O.M.E.K』、『デ.ザ.イ.ン.D.E.S.I.G.N』、『ア.ー.ト.S.Z.T.U.K.A』や、地中と水中の世界をイラストで案内するガイドブック『アンダーアース・アンダーウォーター:地中・水中図絵Pod ziemią, pod wodą』もまた数カ国語に翻訳されている。
パヴェウ・パヴラクPaweł Pawlak
パヴェウ・パヴラクは2017年4月名誉ある第54回ボローニャ国際児童図書展に出品、世界で最も優れたイラストレーター75人に選出された。これまで80冊以上の絵本を手がけてきたが、見事ボローニャの審査員の心を射止めたのは、哲学者レシェク・コワコフスキLeszek Kołakowskiの文章に寄せた白黒のイラストだった。
この『ライロニア国物語―大人も子どもも楽しめる13のおとぎ話13 bajek z Królestwa Lailonii dla dużych i małych』はIBBYポーランド支部の2015年グラフィックデザイン部門最優秀賞も受賞。パヴラクはポーランド、フランス、イギリス、ドイツ、韓国、カナダの出版社とも仕事をしている。
エミリア・ジュバクEmilia Dziubak
類まれな造形的想像力と才能の持ち主。2011年のデビュー作、子どものための料理本『少食の子のためのごちそうGratka dla małego niejadka』はたちまち評判になり、韓国の名誉ある絵本コンクールで最終選考に残った。これまで40冊以上の絵本のイラストを手がけ、代表作には小人のポジチャルスキPożyczalski一家のシリーズ(Dwie Siostry出版社)、スウェーデンの児童文学作家マッティン・ビードマルクMartin Widmark文『幸せの国のティチカTyczka w Krainie Szczęścia』(Mamania出版社)、プシェミスワフ・ヴェフテロヴィチPrzemysław Wechterowicz文『ぼくを抱きしめてProszę mnie przytulić』などがある。この最後の本はワルシャワ児童書ミュージアムで重要図書Lista Skarbów Muzeum Książki Dziecięcejに選定されている。森の様々な表情を捉え、森の住人の暮らしぶりを朝から晩まで追った12枚の緻密なイラストからなる『森の一年Rok w lesie』もまた稀有な絵本である。
マウゴジャタ・グロフスカMałgorzata Gurowska
マウゴジャタ・グロフスカMałgorzata Gurowskaの『機関車/IDEOLO Lokomotywa/IDEOLO』は、ユリアン・トゥヴィムJulian Tuwimの詩に大胆で力強い視覚的解釈を加えたもので、戦前の詩「機関車Lokomotywa」を21世紀の現代的なテーマに置き換えている。最後まで一気に「読ませる」絵本だ。
受賞歴は以下の通り:ボローニャ国際児童図書賞、BBYポーランド支部「最優秀図書賞Książki Roku」(2007)、ポーランド書籍出版協会Polskie Towarzystwo Wydawców Książek(PTWK)第48回「最も美しい本Najpiękniejsze Książki Roku」コンクールにて佳作賞(2007)、ブラティスラヴァ世界絵本原画展にて佳作特別賞(2009)。
モニカ・ハヌラクMonika Hanulak
モニカ・ハヌラクMonika Hanulakは、マウゴジャタ・グロフスカMałgorzata Gurowskaとグラシュカ・ランゲGrażka Langeと共に非公式のグループCMYKを組んでいる。その作品はポーランドだけでなく海外でも評価が高い。これまでに出版社Wytwórniaから『スモニャSmonia(竜ちゃん)』、ユリアン・トゥヴィムJulian Tuwimの本多数、そしてイレナ・トゥヴィムIrena Tuwim文『パンピリオPampilio』を刊行している。アガタ・モルスカAgata MorskaがCulture.plに寄せた評によれば、
「イレナ・トゥヴィム『Pampilio』(Wytwórnia出版,010)のイラストには単純なベクタ形式の図形が使われ、色の範囲も抑えられている。(中略)シンプルではっきりとした形を繰り返すことで、リズム感を生み、物語の内容を補完している。」
フランスの出版社による二冊の絵本のイラストも担当した。出版社Rouergueからはクマの冒険を描いた『ゴルディロックスと2匹のくまBoucle d’or et les deux ours』、出版社Lirabelleからは進化の歴史を扱った『クロコダイルだった…:進化小史C'était un crocodile: petite histoire de l'évolution』を刊行。最近ではグラシュカ・ランゲと共にWytwórnia社から発行予定の2007年カレンダーの制作に取り組んでいる。このカレンダーは壁に掛けておくだけでなく、絵を描き込んだり、パズルを解いたりすることができるという。
アンナ・ニェミェルコAnna Niemierko
これまでに何度か言及したWywtórnia出版社のユリアン・トゥヴィムシリーズのイラストを担当した7人のイラストレーターのうちの一人。このトゥヴィムの詩の再解釈でボローニャ国際児童図書賞を受賞している。アンナ・ニェミェルコAnna Niemierkoの手によって、トゥヴィムの『象のトロンバルスキSłoń Trąbalski』は非常に斬新で独創的な姿に生まれ変わった。その大胆なデザインには目を奪われる。ニェミェルコが作品を作る際に大事にしているのは誠実さだという。ベアタ・ケンチコフスカBeata Kęczkowskaが行ったインタビューでこのように述べている。
「文字通りの解釈や、直接的過ぎること、正確であろうとすることから逃げています。避けようとするのは、物事はあまりに名付けられ過ぎていると思うからです。想像の余地が奪われています。(中略)子どもたちのためのイラストが、それ自体アート作品としての価値を持つように心がけています。それ自体が特別なものであるように。」
他に『図解デザイン入門Ilustrowany Elementarz Designu』や音楽をテーマにした童話『ここで何が起こっているの?Co Tu Jest Grane?』などのデザインも手がけた。
ヤン・バイトリクJan Bajtlik
イラストレーター、絵本作家、ポスター作家。児童書の作家として一番若い世代(1989年生まれ)に属する、才能豊かな一人である。国内外のグラフィックのコンクールで受賞多数。「ニューヨーク・タイムズ」や「タイム」などの雑誌にもイラストを寄せる。
代表作に『車Auto』、『渋滞Korek』、『ティポグリズモルTypogryzmol』(*タイポグラフィtypografia、落書きgryzmoły、ゲームgry、本の虫mólなどからの造語)(いずれもDwie Siostry出版社)がある。『Typogryzmol』は幼い子どもが楽しみながら文字を学べる本だ。文字が超高層ビルや動物に変身して、幼い読者を言葉と絵の世界へと引き込む。意表をつく形が想像力をかき立てる。この本はドイツ語と英語に翻訳され、ボローニャ国際児童図書見本市で佳作の評価を得た。また2011年『ペンギン・ポポのヨーロッパEuropa pingwina Popo』がIBBYポーランド支部「最優秀図書」カテゴリーで佳作。さらに、イラストを担当した『モンテ・カッシーノの兵隊くまヴォイテクWojtek spod Monte Cassino』(Muchomor出版社)はIBBY2012年最優秀図書賞の候補となった。
ヨアンナ・ルシネクJoanna Rusinek
ミハウ・パヴウォフスキMichał Pawłowskiと共同でスタジオ「クレスカ・イ・クロプカKreska i Kropka(線と点)」を運営。本の装丁やデザイン、ポスター、ロゴタイプやシンボルマークデザインを手がける。ヨアンナ・ルシネクJoanna Rusinek の作品は伝統的な方法で作られることが多い。つまり紙に水彩で描かれる。ヴィスワヴァ・シンボルスカWisława Szymborskaの詩集や、ヤロスワフ・ミコワイェフスキJarosław Mikołajewskiの子ども向けの詩集をはじめ、様々な本のイラストを担当した。『ナブの旅Wędrówka Nabu』は現代における最大の人道的問題を扱った心打つ物語だ。不安をかき立てる暗示的なイラストが、戦争から逃げるシリア人の少女の痛ましい物語を見事に表現している。
『ユトカは眠れないBezsenność Jutki』では、白、黒、灰色と色を最小限に抑え、ウッチのゲットーにおける子どもの過酷な日常を描いた。一方、実兄のミハウ・ルシネクMichał Rusinekの本に寄せたイラストなどでは、遊び心ある色彩豊かな表現が見られる。例えば、レトリックを題材にとった幼い子ども向けの詩集『何を言っているの?言葉の魔法つまり子どものためのレトリックCo ty mówisz? Magia słów czyli retoryka dla dzieci』や、子ども時代のフレデリック・ショパンFryderyk Chopinがどのように才能を開花させたかを描いた『小さなショパンMały Chopin』がある。後者は10カ国語に翻訳された。
マリアンナ・オクレヤクMarianna Oklejak
生き生きとした多様な伝統文化を現代的に紹介した一冊。マリアンナ・オクレヤク作『ツダ・ヴィアンキ:子どもと大人のためのポーランド・フォークロアCuda wianki, polski folklor dla młodszych i starszych』を一言で紹介するとこうなる。若い作家はこの本の中で、フォークロアは古臭いものなんかじゃないということを示した。読み出したら止まらない本。2015年IBBYポーランド支部のグラフィック賞を受賞。審査員の講評は以下の通り。
「本から溢れんばかりのありとあらゆる色と形。ポーランド民俗芸術の独創的な解釈からは、子どもも大人もフォークロアの威力を感じ取るだろう。季節と生活のリズムに基づく36の場面から構成される。アート作品としても極めて完成度の高い比類なき本である。」
マリアンナ・オレイニクはまたユニークなガイドブック『私は町:ワルシャワJestem miasto. Warszawa』も手がけた。イラストマップが年代順に並べられ、幼い読者にポーランドの首都の激動の歴史を紹介する。イラストが舞台装置となってワルシャワの重要な場所や出来事を示してくれる。「たくさんの動物が住む伝説の原生林に始まり、ポーランド分割、戦争、戒厳令下の時代、そして今日に至るまで。(中略)この本を見れば、ペピ王子książę Pepiにエウゲニウシュ・ボドEugeniusz Bodo、ヘラジカに悪魔のロキタまで、何世紀にも渡る冒険を辿ることができる。歴史、地誌学、逸話の数々」と作家は語る。オレイニクの作品からは目が離せない。
オラ・ヴォルダンスカ=プウォチンスカOla Woldańska-Płocińska
絵本制作で企画・文・絵を手がける。大人向けの本ではヒゲ、子ども向けの本では恐れや新記録達成などを題材に選んだ。アンナ・オニヒモフスカ文の『ほとんどこわくないPrawie się nie boję』は、子どもの恐れ、気持ちを明快かつ特徴的なイラストで表現。ひと味違った『記録破りRekordziści』はユーモアあふれる軽快な語り口で、荒唐無稽な記録達成を紹介している。例えばオーストラリアのもじゃもじゃ羊からはなんと40kgのウールが取れたという。
その他、『数字Cyferki』、『にんじんとグリンピースMarchewki z groszkiem』、『アリの嫁入りMrówka Wychodzi za Mąż』、『二羽のアホウドリあるいはノアのアルファベットDwa albatrosy albo alfabet Noego』、『子ブタの初めての誕生日Pierwsze Urodziny Prosiaczka』、『トラさん、大好きKocham Pana, Panie Tygrysie』のイラストを手がけた。
アガタ・クルラクAgata Królak
一風変わった料理本リミックスを制作。デビュー作『ケーキ、クッキー、その他いろいろCiasta, ciastka i takie tam』と『家庭菜園から、森から、その他いろいろZ działki, z lasu i takie tam』は家庭のレシピを集めて作られているが、伝統的な料理本とは似ても似つかない。アガタ・モルカAgata MorkaがCulture.plに以下のような評を寄せている。
「お決まりのトンカツの写真を載せる代わりに、アガタ・クルラクは新聞の切り抜きやしみや落書きを使い、面白い方法で編集した。中でも、ニューヨークの蚤の市で撮った写真には、小学校一年生の文字練習帳にありそうな字体で書かれたテキストがぴったり合っている。」
参考資料:ポーランドの子ども向けイラストPolska ilustracja dla dzieci、国際児童図書評議会IBBYポーランド支部、出版社の広報資料、Culture.pl寄稿のAgata Morkaアガタ・モルカの記事.執筆:AL
日本語訳:YA 2018年1月
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