クラクフ美術アカデミー博士課程修了(2010~2016年)。グダンスク美術アカデミー絵画科卒(2004年~2009年)。「vj-ski kolektyw AAA Tanie Wizualki」共同設立者。2013年、第41回絵画ビエンナーレ「Bielska Jesień(ビェルスコの秋)」でグランプリを受賞。2014年秋、テームズ・アンド・ハドソン社から出版された写真集『One Hundred Painters of Tomorrow』にて「未来を担う100名の画家」の一人に加わった。
エヴァ・ユシュキェヴィチが作品で取り組むのは、何より女性の肖像画である。よく知られた近代絵画、特にフランドル派に言及した絵を描く。唯一異なるのは、描かれる人物の顔を表現する方法だ。エヴァ・ユシュキェヴィチは女性の顔を幻想的にゆがめたり、ムクムクと育ったキノコ、虫の死骸、植物のブーケや、部族の仮面や布のドレープなどに変えたりする。その結果、原作を大まかな土台とした、シュールで、見る者を不安な気持ちにさせる絵が生み出される。それらはしばしば一点を大きく変え、繊細な調整を加えた複製画である。
lokal_30ギャラリーでの展覧会「Pukle(巻毛)」の図録で、ユシュキェヴィチはアグニェシュカ・ライザヘル(Agnieszka Rayzacher)とのインタビューで以下のように語る:
ある時、私は人間の顔というモチーフを繰り返すことに疲れ、顔の代わりになるような、自然の中に見られるさまざまな現象、形を探し始めました。伝統的な肖像画という概念を色々に変化させ、例えば顔を抽象的な形に変換したり、動物の特徴を取り入れたり、顔の部分に仮面を用いたり、顔を周囲に融合させたり、または完全に消したりといった手法がどのような効果をもたらすか、研究するようになったのです。
ユシュキェヴィチは、絵画の歴史において女性がどのように描かれてきたか、その手法を分析することに関心を抱いてきた。たとえば、その時々の美の理想にしたがい、表層的な方法で、またはモノであるかのように、女性の美が表現されてきたことだ。作品では、美的規範や描写方法の基準・規範を超え、逸脱する現象を探る。形式的な表現と、一見してそれにそぐわない要素を互いに組み合わせ、美と醜さの境界についての問いを提示している。
〔……〕現代的でなく、伝統的、または古めかしくさえ見える芸術が、果たして現在の鑑賞者の心を動かし、現実の問題についての議論に向かわせるのか、という問いに答えようと試みています。
制作手法を非常に重視するアーティストの一人。ユシュキェヴィチの絵画からは、かつての巨匠たちと同じく、質感や、用いられている素材の重さや特質を感じ取ることができる。絵画の技術や手法の選択は、常に借用の概念と結びついている。
アグニェシュカ・ライザヘルによるインタビューで、ユシュキェヴィチは次のように説明する:
複製をもとにした制作の際には、その絵の一部を解体しますが、同時に残りの部分の忠実な再現を試みます。この過程で重要なのは、それを描いた画家の筆使いをたどることです。比喩的な意味で、この芸術家と出会うことができるからです。