本展は、本年度に@KCUAで実施する3つのワークショップのうち、ポーランドよりパヴェウ・アルトハ メルとアルトゥル・ジミェフスキ(ともに美術作家/映像・パフォーマンス・インスタレーション)を講師に迎えた「House of Day, House of Night(昼の家、夜の家)」(2015年7月開催)の成果発表展となります。
ヨーロッパと日本の伝統芸術を巡る、言葉によらない対話をテーマとした10日間のセッションは、その場にいた誰もが、芸術だけではなく、自然、歴史、社会、モラルなどさまざまな問題について、根底から考えさせられるようなものとなりました。
ワークショップ終了後、講師2人は「これまで手掛けてきたワークショップの中で、最も刺激的だった」と評し、いつか京都で「真のアカデミー」を開講したいと言い残してポーランドへ帰国しました。
本展では、ワークショップを題材にした、パヴェウ・アルトハメルとアルトゥル・ジミェフスキの共作による新作映像作品を展示すると同時に、参加者たちによる成果発表として、作品の展示ならびに「真のアカデミー」の名の下に新しい教育機関のあり方を模索する実験を行いました。
展覧会最終週にはオル太のメンバーのうち3人がポーランドへ行き、ワルシャワで講師とワークショップを行いました。会場では、随時その状況を反映していくことになります。
彫刻家、パフォーマンス、インスタレーション、映像作家。1967 年ワルシャワ生まれ。1988 年から93年までワルシャワ美術アカデミー彫刻科のグジェゴシュ・コヴァルスキの元で学ぶ。家族や 近隣住民と行うパフォーマンス《コモンタスク》や、ワルシャワ の身体・精神障害者グループのノヴォリピエとの共同作業などでも知られ、ジミェフスキと共に共同体への問題提起となるようなワークショップなどを実施。身 近な世界から想を得つつ無意識へとつながる想像力の飛翔を見せる。
映像、写真、インスタレーション作家。1966 年ワルシャワ生まれ。 1990 年から95年までワルシャワ美術アカデミー彫刻科でグジェゴシュ・コヴァルスキの元で学ぶ。応用社会芸術宣言を発表し、 社会問題と密接に関わりながら制作を行う。ポーランドの政治・ 社会に関する出版を手がけるクリティカ・ポリティチュナのアート・ディレクター。
参加作家
オル太 OLTA、西山裕希子、丹羽良徳、増本泰斗、松田壯統、水無瀬翔
映像記録チーム
長良將史、中望 、松見拓也
企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:文化庁、京都市立芸術大学
共催:公益財団法人京都市芸術文化協会(京都芸術センター)、ポーランド広報文化センター
協力:Culture.pl