私の出身地であるアメリカや他のヨーロッパの大都市では、ワルシャワほど多くの妊婦や子連れのカップルを見ない。しかしポーランドにしばらく滞在し旅行してみると、この現象は首都だけではないことに気づいた。国全体が子育てに優しいのだ。
そこで私は地元のお母さんたちの助けを借りて、子連れ家族のための旅行アクティビティ10選をまとめてみることにした。
1. ズウォティ・ストク(Złoty Stok)で金を掘る

ズウォティ・ストク,撮影:マチェイ・クルチンスキ(Maciej Kulczyński)/PAP
ヴロツワフの南、チェコとの国境にあるズウォティ・ストクでは金を掘ることができる。ズウォティ・ストクは1000年の歴史を持つ金とヒ素の鉱山で、家族全員でツアーを楽しめる。鉱山にはいくつかのトンネル(坑道)があり、それぞれ異なるアトラクションが用意されている。
見所は、鉱山の長い歴史の中で採掘された16トンの金に相当する1066本の金の延べ棒を展示する宝物庫、鉱山労働者を守護するノーム(大地の精霊)、タイタニックと名付けられた15人乗り地下ボートの乗船、ポーランド唯一の地下滝など。ツアーの後は人気の「アンダーグラウンド・オレンジ・トラム」に乗って地上に戻れる。
詳細はこちら:http://www.kopalniazlota.pl
2. ワルシャワのコペルニクス・センターで科学オタクになる

コペルニクス科学センター,撮影:バルトシュ・ボプコフスキ(Bartosz Bobkowski)/AG
科学好きなら、ワルシャワのポヴィシレ(Powiśle)地区にあるコペルニクス科学センターは家族全員が夢中になって遊び、学ぶのに最適な場所だ。400の展示物、二つの劇場、プラネタリウムがあり、全部を見て回れば5時間はかかる。長すぎる場合は、年齢や興味に応じた展示物やアクティビティに集中してもいい。
例えば、「Buzzz!ギャラリー」は5歳以下の子どもが対象で、五感を使った実験ができる。14歳以上のティーンズには感情の世界を探検する「Re: Generationギャラリー」がおすすめだ。「High Voltage Theatre」と「Robotic Theatre」で行われる様々な催しも見逃せない。最後に、宇宙に興味を持っているなら、ぜひプラネタリウムに。様々な年齢の子どもたちのために多彩なプログラムが用意されている。
詳細はこちら:http://www.kopernik.org.pl/en/
3. タトラ山脈でハイキング

コシチェリスカ渓谷で物語を語る,撮影:レフ・ムシンスキ(Lech Muszyński)/PAP
子どもが生まれる前に熱心なハイカーだったとして、親になったら趣味をやめなければならないわけではない。タトラ山脈には家族全員で楽しむのに最適な小さな谷がいくつかある。ワルシャワとその周辺の子ども向けアクティビティを紹介するブログ『Kids in the City』の運営者マグダ・ピャセツカ(Magda Piasecka)は、コシチェリスカ渓谷(Dolina Kościeliska)、ストロンジスカ渓谷(Dolina Strążyska)、ク・ジウジェ渓谷(Dolina ku Dziurze)、モルスキェ・オコ(Morskie Oko)湖の探検を提案している。マグダ自身、夫と共に11ヶ月の息子と幼児の娘を連れてタトラ山脈をハイキングしたことがある。「タトラ山脈は自然を愛し、子どもたちと一緒に大好きなハイキングを続けたいという親にとって理想的な場所です」と語っている。
ザコパネに滞在したら、タトラ国立公園環境教育センター(Centrum Edukacji Przyrodniczej Tatrzańskiego Parku Narodowego)にぜひお立ち寄りを。このセンターでは最近プログラムに子ども向けのインタラクティブなゲームを追加し、冬のために食料を集めるウッドチャックや、岩から岩に飛び移るヤギの体験ができる。
4. 水しぶきを上げる

テルムィ・マルタンスキェで行われた仮装飛び込み世界選手権,撮影:マレク・ラピス(Marek Lapis)/FORUM
暑い夏の日、水に勝るものはない。でももしバルト海が寒すぎるなら、ポーランド最大のウォーターパークを2つチェックしてみてほしい。ポズナン(Poznań)の「テルムィ・マルタンスキェ(Termy Maltańskie)」には、大きさと深さの異なる16のプール、波のプール、11のウォータースライドがある。子どものための海賊船やクライミングウォールもある。でもこのアクアパークの魅力は、子どものためだけではないこと。リラックスやリハビリをしたい人には、ジャグジーや地熱水を使った海水プール、14室あるサウナセクションの探検をおすすめしたい。
国の北端、グディニャ(Gdynia)からそう遠くない場所にある屋内施設「アクアパーク・レダ(Aquapark Reda)」には各種プールや滑り台があり、そのうちの1つはサメの水槽を通過する。営業は年中無休で、一晩中ここで過ごすこともできる。ポーランドで唯一の屋内ビーチには、緑の庭に囲まれた細砂の上にティピーテントが設置されている。翌朝プールの一番乗り間違いなし。
5. ヴロツワフで小人探し

ヴロツワフの小人,撮影:マチェイ・クルチンスキ(Maciej Kulczyński)/PAP
ヴロツワフはポーランドで最も絵になる町の一つだが、子どもたちが興味をそそられるのは大聖堂やユネスコ指定の百周年記念ホールではなく、町中に点在している小人たちだ。
子どもたちに地図を渡して(印刷はこちら)、一緒に町中の小人探しに出かけてみよう。小人は、平和的かつ不条理な抗議活動を通じて共産主義に抵抗した「オレンジ・オルタナティブ運動」のシンボルとして、1980年代に初めて登場して以来、町のシンボルとなった。オレンジ色の帽子をかぶったヴロツワフの小人は、最初はグラフィティとして登場したが、1980年代後半には反共産主義のデモ隊がその格好を真似るようになった。
最初に小人の像が現れたのは2001年で(元祖にして最大の「パパ小人」は、シフィドニツカ(Świdnicka)通りとカジミェジャ・ヴェルキェゴ(Kazimierza Wielkiego)通りの角にいる)、それ以来、小人の人口は爆発的に増加し、少なくとも165体の小人が生まれた。歯医者さん、ヤシの木の下の遊び人、アイスクリーム好き、観光客、ノートパソコンを持った開発者小人などがいる。
6. ヴィエリチカ岩塩坑の地下へ潜る

ヴィエリチカ岩塩坑,撮影:アルトゥル・グジボフスキ(Artur Grzybowski)
クラクフ近郊のヴィエリチカ岩塩坑はポーランドの一大観光地だが、大人が訪れるだけではない。5歳以上の子ども向けの特別なガイドツアー「塩の国の発見(Odkrywanie Solilandii)」も開催されており、鉱山を探検し、パズルを解き、面白いキャラクターと会える。最後には特別な修了書も授与される(残念ながら、このガイド付きツアーは現在のところポーランド語のみ)。
さらに没入型の体験を望む場合は、家族全員で一晩を地下で過ごすこともできる。このツアーには、夕食、地下125メートル「スウォヴァツキの間」での宿泊(ゲームやDVDを楽しめるレクリエーションエリア含む)、朝食、鉱山見学が含まれている。地下の塩分を含んだ空気が呼吸器系にもたらすメリットを考えると、この体験は参加者全員にとって思い出に残る、そして健康的な体験となるだろう。
詳細はこちら:https://www.wieliczka-saltmine.com/
7. 鷲の巣古城街道(Szlak Orlich Gniazd)巡り

14世紀の城跡,鷲の巣古城街道,撮影:マレク・クヴァク(Marek Kuwak)/Forum
クラクフとチェンストホヴァ(Częstochowa)の間には、石灰岩でできた崖の高所に16の中世の城が並ぶ鷲の巣古城街道がある。これらの城は大王カジミェシュの時代にチェコとの国境警備のために作られたもので、現在は概ね廃墟になっているが、内部を改装して利用されているものもある。よく整備されたハイキングやサイクリングのコースは160km以上に及び、城だけでなく、ロープパーク、洞窟、宗教的な場所、そしてもちろん美しい自然が含まれる。オグロジェニエツ(Ogrodzieniec)城、Mirów(ミルフ)城、Bobolice(ボボリツェ)城は特におすすめだ。鷲の巣古城街道の楽しみ方は一つではない。春と夏には騎士のショー、冬にはスキー場を開催している城もある。
詳細はこちら:http://www.orlegniazda.pl/
8. エナジーランディア(Energylandia)で元気をもらう

エナジーランディア,写真:energylandia.pl,宣伝材料
「ポーランド最高の遊園地」を謳うエナジーランディアをもちろんこのリストに入れないわけにはいかない。クラクフあるいはカトヴィツェ(Katowice)から車で30分の町ザトル(Zator)に位置し、様々な年齢層の人々が楽しめる30種類ものアトラクションが揃っている。小さな子どもや家族向けのテーマ別の乗り物のほか、「エクストリーム・ゾーン」には本格的なジェットコースターもあり、スリルを求めるティーンズや大人を惹きつけている。遊園地は4月から10月まで営業しており、ウォーターライドやウォーターパークは夏の暑い時期に相応しい。また、エンターテイメントショーを催す2つのパビリオンのほか、7D映画館もある(7次元...?!)。
詳細はこちら:https://energylandia.pl/en/
9. トカルニャ民族誌公園(Park Etnograficzny w Tokarni)でタイムスリップ

トカルニャ民族誌公園でそりに乗る,撮影:ピョトル・ポラク(Piotr Polak)/PAP
ポーランドの昔の時代を探訪したいなら、キェルツェ(Kielce)南西に位置する野外のトカルニャ民族誌博物館を散策して、午後のひとときを過ごすのはいいアイデアだ。ここではキェルツェ地方の様々な地域の典型的な住居が展示され、ポーランドの伝統的な民族文化が紹介されている。この博物館の魅力は、一人で見学しなくてもいいこと。歴史的な衣装を着たキャラクターたちが、過去数世紀にわたって農村での仕事や生活の様々な側面を説明してくれる。トカルニア民族誌公園では年間を通してイベントを開催しているので、スケジュールをチェックしてみてください。
詳細はこちら:http://mwk.com.pl/
10. ジュラシックパークで恐竜を見る

ジュラパーク,撮影:ティトゥス・ジュミイェフスキ(Tytus Żmijewski)/Forum
最後に、ポーランドには3つの(!)恐竜公園がある。1つはヴロツワフとカトヴィツェの間、もう1つはビドゴシチ(Bydgoszcz)とトルン(Toruń)の間、そして3つ目はオストロヴィエツ(Ostrowiec)の近くにある最古の恐竜公園だ。この一つ目の公園「バウトゥフ・ジュラパーク(JuraPark Bałtów)」は、近くのシフィエントクシスキェ(Świętokrzyskie)山地で発見された本物の恐竜の足跡を展示するため、観光名所兼科学研究センターとしてオープンした。シフィエントクシスキェ山地はジュラ紀に現在のポーランドのほぼ全域を覆っていた海から突き出た非常に古い山脈で、ヨーロッパ最古と言われている。
ジュラパーク・ソレツ,撮影:ダニエル・パフ(Daniel Pach)/Forum
ここで子どもたちは、古生物学的に正確な等身大の恐竜の復元模型を鑑賞したり、地質学のワークショップに参加したりできる。何よりすばらしいのは、ジュラパークは子どものためだけではないこと。最近ジュラパークを訪れたある父親がこう打ち明けてくれた。「妻が提案したときは半信半疑だったけど、恐竜公園は大人でもびっくりしたよ」。
詳細はこちら:http://jurapark.pl
執筆:サシャ・ヴァシリュク(Sasha Vasilyuk),2017年9月
日本語訳:秋山由衣、パヴェウ・パフチャレク(Paweł Pachciarek)2020年6月