リガフカLigawka

ワルシャワ国立民族博物館コレクションのリガフカ、写真はサイトwww.instruments.edu.plより/撮影:W.キェリホフスキKielichowski© Institute of Music and Dance
ポーランド最古の楽器の一つ。この木製のホーンについて、11世紀のアラビアの歴史家アブー・ウバイド・バクリーが、古代スラブ人とポーランドについて記述した際「彼らは2キュビット以上の長さの管楽器を持っている」と記録している。リガフカは牧夫が牛を呼ぶために使われていた。またアドヴェント(待降節)の到来を告げるため伝統的に野外で使われていた。一部の地域では現在も使用されている。
ハーディ・ガーディ(手回しライアー)Lira korbowa

ハーディ・ガーディ、撮影:ミハウ・ディユクMichał Dyjuk / Reporter
昔のポーランドでは、この弦楽器の耳に残る音は、放浪歌手が施しを求めて歌う声の伴奏としてよく聞かれた。歌い手たちは多くの場合自分で演奏し、最底辺の社会階層であるにもかかわらず、自らの職業に誇りを持っていた。多くの人々が彼らのことを伝説や祈りや魔術を知る賢者だと見なしていた。現代のポーランド民族音楽グループKapela ze Wsi Warszawa / Warsaw Village Band(ワルシャワ・ヴィレッジ・バンド)はこの楽器を使って素晴らしい音楽を作っている。はめ込まれた回転盤をハンドルで回すことで弦を擦り、音を出す楽器である。
カート・ラトルTerkotka taczkowa

ポズナン国立美術館分館民族博物館コレクションのカート・ラトル、写真はサイトwww.instruments.edu.plより、撮影:W.キェリホフスキ© Institute of Music and Dance
楽器を始めたいけれど音感に自信がないという人には、カート・ラトルをおすすめしたい。演奏は車を回転させるだけ。信じられないかもしれないけれど、この楽器は実際小さなカートのようなもので、回転させるのもかなり簡単だ。カートの車輪が回転して、車輪に取り付けられた歯車が特別な厚板に引っかかることでガタガタと音を出す。シンプルこの上ない。この楽器にはこれ以上難しいことはなく、すぐに名演奏家になれるはず。カート・ラトルは通常、祝歌を歌う人々によって、あるいは聖週間に教会の鐘の代わりとして使用されていた。
悪魔のヴァイオリンSkrzypce diabelskie

悪魔のヴァイオリンを演奏するヴィクトリン・グラプチェフスキWiktoryn Grabczewski、撮影:ヨアンナ・ボロフスカJoanna Borowska / Forum
名前に反してこれは打楽器で、刻みの付いた棒で一種のヴァイオリンを叩き、リズムを作る。ヴァイオリンで床を打ってもいい。この楽器はカシュブィKaszuby地方で悪魔祓いの儀式に使われていた。今日ではカシューブ人のフォークグループでよく使用される。ヴァイオリン上部のマスクは通常悪魔や幻想上の存在を表している。
スカSuka

スカ、写真はサイトwww.instruments.edu.plシドウォビェツSzydłowiec民族楽器博物館コレクションより/撮影:W.キェリホフスキ© Institute of Music and Dance
未熟な手にかかると、スカ(ポーランド語で「雌犬;ビッチ」の意)は動物の遠吠えのような、嫌な音を立てる。この弦楽器は熟練の技術を要する。一般的な弦楽器と異なり、弦を指で押さえて音色を変えることができない。一方、爪で弦に触れることで音高を変える。多くの人が演奏を試みては失敗したので、このような悪い名前が付けられたに違いない。しかし正しく演奏されれば素晴らしい音を出す。現代ポーランド・フォークの録音で聞くことができる。
ブルチバスBurczybas

ブルチバス、写真はサイトwww.instruments.edu.plシドウォビェツ民族楽器博物館コレクションより/撮影:W.キェリホフスキ© Institute of Music and Dance
ブルチバスの演奏は二人がかりで行う。一人が楽器を持ち、もう一人が音を出す。この太鼓は叩く…のではなく尾を引く。太鼓の底に馬毛が取り付けてあり、これを引っ張ることで音が鳴る。通常カシュブィ地方で祝歌の歌手によって使用され、大晦日の歌に伴奏を添えた。いくつかの現代カシューブ・フォークのバンドでブルチバスを扱う。
ペダルアコーディオンHarmonia pedałowa

ペダルアコーディオンを演奏するヤン・カニャJan Kania、撮影:アンジェイ・シドルAndrzej Sidor / Forum
この楽器はワルシャワでピョトル・スタミロフスキPiotr Stamirowskiのアコーディオン会社によって考案された。足で踏む二つのふいごがポンプとなって空気を送り込み音が鳴る。ペダルと胴部(鍵盤とボタンの付いた部分)はパイプで繋がっている。この構造のため座った姿勢で演奏する。かつてはマゾフシェ地方で非常に人気のあった楽器で、現在ではKapela Kurpiowska z Kadzidła(カジドウォのクルピョフスカ・ヴィレッジ・バンド)等のフォーク・グループで使われている。
ベッセルフルート(壺笛)Gwizdek

ヤドヴィカ・ソビェスカ&マリアン・ソビェスキJadwiga & Marian Sobieskiコレクションよりベッセルフルート、写真はサイトwww.instruments.edu.plより/撮影:W.キェリホフスキ© Institute of Music and Dance
ベッセルフルートとも呼ばれるこの笛は、オカリナに似た形をしている。小さな土器の壺笛に水を入れて演奏する。驚くべきことにその音は鳥の鳴き声と全く同じだ。笛は鳥の形をしていることが多く、子どものおもちゃとしても使われる。